
読み聞かせについて
★読み聞かせって?
絵本は子どもの本だと思っていらっしゃる人も多いかもしれません。でも絵本の中には、大人が読んでも感動する絵本もあります。また、芸術性の高い絵を鑑賞することができる、そのお話が育った時代や文化を感じることのできる素晴らしい絵本があります。絵本は幅広い世代で楽しめる本です。『読み聞かせ』は、そういう絵本を日常のひと時、子どもたちと共に楽しむ時間です。例えると、『読み聞かせ』は、サッカーボールを子どもと蹴りあって遊んだり、キャッチボールしたりすることと同じように、絵本を通じて、子どもと大人が一緒に楽しい時間を共有できるものです。それは、雨の日でも夜眠る前でも・・・いつでも・・・。
★いつ頃から楽しめるでしょうか
6カ月頃からでしょうか。6か月頃の乳児には、ぼんやりとしか見えていないので、動きのない絵本は苦手です。でも、聴力は良くて、歌やリズミカルな言葉は大好きです。この頃の乳児には、歌を歌ったり、繰り返しの言葉をリズミカルに話してあげるのが良いでしょう。 はっきりした色使いの絵で、紙質はできれば、乳児の柔らかい肌に傷をつけないように、厚みのある紙のほうが良いと思います。 (例)『じゃあじゃあびりびり』『ころころころ』『まるまるころころ』『ととけっこう よがあけた』『ブルーナの1歳からの本シリーズ』等々
★反応してくれない、落ち着いて聞いてくれない
大人にも、気がのらない時があります。乳児にそんな時があっても仕方ありません。まだ、読み聞かせの時期ではないのかもしれないし、たまたまその時だけ聞けない時だったのかもしれません。ゆっくり待ってあげることです。また、無理をせずに、絵だけをパラパラ見るだけでも良いです。乳児にとって、絵本もおもちゃのようなものですから。絵本を子どもたちと共有する時間は、子どもたちの大人と触れ合いたい気持ちを満たしてくれるものです。
★お話絵本の前のステップはいつから
個人差があると思います。2歳半頃から楽しめる子もいますし、幼稚園に入ってからの子もいます。とにかく大切なのは、大人も子どもも楽しい時間であることです。無理して、ステップアップしても、時期が早いと大人も子どもも楽しめなくなります。 (例)『はらぺこあおむし』『いぬがいっぱい』『ねこがいっぱい』『くっついた』『なーらんだ』『いただきます』(渡辺茂男氏のくまさんのシリーズ)等々
★いつまで読んであげるの?
「読んで~」って持ってくる間は、一緒に楽しい時間を過ごしてください。読んであげると、自分で読まなくなることを、ご心配されるかもしれませんが、そんなことはありません。字が読めるようになったら、子どもたちは字を読むことを楽しみます。国語力がつくとか、勉強のできる子になるかどうかはわかりませんが、お父さんやお母さんとたくさんの絵本を楽しんだ子は、きっと本好きにはなると思います。これはおまけですけれど・・・(笑)





